落雷位置情報


落雷位置標定システム (Blitzortung.org)
LLSシステムの概要
 雷放電位置標定システムは、国内外に広く普及しており、ELF~VLF帯、LF~MF帯、およびVHF~UHF帯など幅広い周波数帯において、それぞれネットワークが構築されている。

 LF帯を用いた雷放電位置標定ネットワークは、アメリカではNLDL( National Lightning Detection Network),国内ではJLDN(Japanese Lightning Detection Network)および電力会社のネットワークが構築されている。標定方式は、到来時間差法である。なお、データは有料または非公開である。
 VLF帯などの超低周波数帯は、大地と電離層で反射を繰り返して長距離に渡って伝搬していく特徴があり、全球的な雷放電位置標定を実施できる特徴がある。この周波数帯を用いた雷放電位置標定ネットワークは、WWLLN(World Wide Lightning Location Network)があり、これは、ワシントン大学を中心として全世界に設置された40箇所のセンサで構築されている。標定方法は到来時間差法である。なお、データは有料である。
 それらのシステムに対して、Blitzortung.orgはWWLLNと同様にVLF帯を用いていて全世界の落雷位置を標定するシステムである。他のシステムとの大きな違いは、個人がボランティアで受信局を設置し、中央局にデータを伝送して落雷位置を標定するもので、個人参加型のシステムである。なお、全てのデータは無料で公開されている。

 

落雷位置標定事例(動画)2016.10.20の事例

 

落雷位置標定事例(静止画)
2017.1.8 21:50のインドネシア付近への落雷を日本、タイ、オーストラリアの受信局を使って標定した事例です。

動画事例

(1)20170408 23:05頃 3分間の動画

(2)20170410 00:15頃 3分間の動画