落雷統計情報


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下記に世界各地の落雷分布を示します。
Blitzortung.orgとNASAによる落雷密度分布です。

(1)ヨーロッパ

欧州におけるBlitzortungでの落雷分布図を示す。2015年と2016年の落雷分布を比較すると2015年に比べ、2016年では落雷の標定数が増加している。これは、受信局が増加した事により、標定数が増加したためと考えられる。
 次に、Blitzortungの落雷分布図との比較のため、2014年のNASAの落雷密度分布図を示す。これは、衛生に搭載されたカメラと雷センサによって観測された放電の分布図である。欧州ではイタリアの周辺地域に落雷が多い傾向が一致した。したがって、BlitzortungとNASAの落雷分布の傾向は、概ね一致している。

2014年NASAによるヨーロッパの落雷密度分布 出典 https://lightning.nsstc.nasa.gov/data/data_lis-otd-climatology.html


2015年Blitzortung.orgによる落雷密度分布


2016年Blitzortung.orgによる落雷密度分布


(2)アメリカ

米国におけるBlitzortungでの落雷分布図を示す。2015年と2016年の落雷分布を比較すると2015年に比べ、2016年では落雷の標定数が増加している。これは、受信局が増加した事により、標定数が増加したためと考えられる。
 次に、Blitzortungの落雷分布図との比較のため、2014年のNASAの落雷密度分布図を図3示す。これは、衛生に搭載されたカメラと雷センサによって観測された放電の分布図である。米国では西海岸に落雷が少なく、南部に多い傾向が一致した。したがって、米国でのBlitzortungとNASAの落雷分布の傾向は、概ね一致している。

2014年NASAによるアメリカの落雷密度分布 出典 https://lightning.nsstc.nasa.gov/data/data_lis-otd-climatology.html



2015年Blitzortung.orgによる落雷密度分布


2016年Blitzortung.orgによる落雷密度分布


(3)オセアニア

オセアニア地域におけるBlitzortungでの落雷分布図を示す。2015年と2016年の落雷分布を比較すると2015年に比べ、2016年では北部の落雷分布傾向が強くなっている。これは、日本などアジア受信局が増加し、さらに2016年にハワイに受信局が設置されたことにより、太平洋を囲うように受信局が配置されたため、標定範囲が広がり、北部での標定数が増加したためと考えられる。
 次に、Blitzortungの落雷分布図との比較のため、2014年のNASAの落雷密度分布図を示す。これは、衛生に搭載されたカメラと雷センサによって観測された放電の分布図である。Blitzortung.orgではオーストラリアとニュージーランドの間の海域に落雷が多く、NASAではオーストラリア北部に多いという傾向の違いが確認された。これは、Blitzortung.orgでは、オーストラリア東部とニュージーランドに受信局が多く設置されているが、東南アジアにはシンガポールとタイで3局のみと、受信局が少なく、オーストラリア北部を囲うように受信局が設置されていないため、標定数が少ないものと考えられる。

2014年NASAによるオセアニアの落雷密度分布 出典 https://lightning.nsstc.nasa.gov/data/data_lis-otd-climatology.html



2015年Blitzortung.orgによる落雷密度分布


2016年Blitzortung.orgによる落雷密度分布

(4)日本

日本におけるBlitzortungでの落雷分布図を示す。2015年と2016年の落雷分布を比較すると2015年に比べ、2016年では落雷の標定数、分布範囲共に増加している。これは、日本では2016年2月から受信局の設置を始め、2015年では0台だったが、2016年12月までに11台設置したことで受信局が増加し、さらに位置標定範囲が広がったため、標定数が増加したからである。Blitzortungの落雷分布図との比較のため、2014年のNASAの落雷密度分布図を示す。これは、衛星に搭載されたカメラと雷センサによって観測された放電の分布図である。Blitzortungの2015年、2016年の図と比較すると、落雷分布の傾向が一致しない。これは、日本では2016年12月に受信局の全国展開が完了したため、十分な標定データが得られず、BlitzortungとNASAの落雷分布の傾向が一致しなかったと考えられる。


2014年NASAによる日本付近の落雷密度分布
出典 https://lightning.nsstc.nasa.gov/data/data_lis-otd-climatology.html

 

 


2015年 Blitzortung.orgによる落雷密度分布


2016年Blitzortung.orgによる落雷密度分布