雷のエネルギー

雷のエネルギー

ひとつの落雷のエネルギー量は概ね 170~330 キロワット時です。
これは一般家庭の半月から一ヶ月の電気使用量です。

下表に各種文献に掲載されているエネルギー量を示します。それぞれ、雷撃電流波形を積分し,電荷量を算出後,エネルギー量を求めています。また、夏季と冬季でエネルギー量が異なりますが、ひとつの落雷のエネルギー量は、 170~330 キロワット時程度です。


参考文献
(1)「雷と高度情報化社会」編集:社団法人電気設備学会 平成 11 年発行
(2)「雷 その被害と対策」監修:上之園親佐 発行:教育社 昭和 63 年発行
(3)「雷から身を守るには」編集:日本大気電気学会 発行:日本大気電気学会 平成 8 年発行

参考

クーロンとジュールは、CV=Jの関係にあります。クーロン量と電圧の積がジュールです。したがって、夏季の雷のクーロン量を3クーロンとすると、雷の電圧は1億ボルト程度であることから、3クーロン*1億ボルト=3×10の7乗ジュールです。また、冬季雷はまれに100クーロンの場合があることから、大きく見積もると100クーロン×1億ボルト=10の9乗[J]となる。

また、CV=J=Wsの関係がある。Wはワット、sは秒のことである。例えば、100Wの電球を1秒間点灯すると仮定すると 10の9乗[J] / 100W = 10の7乗個の電球を点灯可能。ただし通常は1時間当たりで考えるので、10の9乗=W×3600、 W=2.8×10の5乗これを100Wの電球で点灯すると考えると、W/ 100 = 2.8×10の3乗つまり、2800個の点灯が可能である。